1999年


利尻山 (1999年7月31日〜8月2日)

 南アルプスの固有種をほぼ撮り終えたので、新境地を開こうとこの年は利尻山に初挑戦することにしました。しかし利尻島に滞在中は生憎の雨で、ついに登ることは出来ませんでした。
残念............
来年以降、是非と思っています。
ただ、利尻山固有種のリシリヒナゲシは、民宿の花壇などに結構植えてありました。
帰りに礼文島に寄ったのですが、エゾウスユキソウ(レブンウスユキソウ)の花期は終わりで、この写真も良いものは撮れませんでした。
余談ですが、この年の6月より夏期の間だけ千歳・利尻間にジェット機(B737)が就航し便利になりました。
 注) この年に見たリシリヒナゲシは真っ赤な偽物。本物のリシリヒナゲシ2016年に初めて見る。
早池峰山 (1999年6月6日)

 早池峰山で残しているのが、ヒメコザクラです。昨年はエルニーニョの影響で、5月初めにヒメコザクラが咲いてしまうという異常な年で、昨年も見ることが出来ませんでした。 この年は、例年並みに雪があるとのことでしたので、6月初めに登ることとしました。 この時期には新花巻からのバスがありませんので、18年ぶりに石鳥谷の駅に降りました。石鳥谷から路線バスを乗り継いで、岳の峰南荘に到着しました。 時間があったので、歩いて河原の坊まで山の様子を見に行くと、結構残雪が多く今回は期待できそうです。
 翌朝、峰南荘の主人に河原の坊まで送ってもらい、登山開始。 森林限界の頭垢離を過ぎて暫く登ったところで、最初のヒメコザクラに出会いました。気が付けば、結構の個体数の花が咲いていました。 この年は花期に少し早いせいか、ヒメコザクラは森林限界から中腹までに多く見られました。山頂近くは中旬から下旬にかけて見頃になるのかもしれません。
 山頂近くで目立つのがナンブイヌナズナの黄金色の大株。昨年は雨で、花期も終わりに近かったので、たいした株はなかったのですが、今回は見事な株を写真に収めることが出来ました。この季節は他の高山植物が少ないので、良く目立つこと。 ハヤチネウスユキソウは、茎を伸ばしている最中で蕾もつけていないし、ナンブトウウチソウは芽を出したばかりでこれから葉を開き始めるといったところでした。
 頂上のコバイケソウが咲く場所も雪に覆われ、雪田になっていました。今まで4回登りましたが、早池峰山で残雪を見たのは初めてでした。小田越を下山しましたが、こちらは極端に花が少なく、ヒメコザクラも数える程しか咲いていませんでした。そんな訳で、予定より早く下山したので、小田越から薬師岳への登山道に入ってみました。5分もしないうちにオサバグサの群落が出現しました。アオモリトドマツの薄暗い林床に小さな白い花をつけたオサバグサの群落は印象深いものがありました。
 今回ヒメコザクラが写せたので、早池峰山の固有種は全て撮影したことになります。 ただ、気になるのが、ナンブトウウチソウの花期に登ってないので、ナンブトウウチソウの写真に気に入ったものが無いのです。 というわけで、今回も早池峰山の卒業証書はなしということにしました。 この年は、私的な用事で7月の休みに山に行けません。又、高校総体が8月に早池峰であるとのことなので、結構混みそうです。従って、早池峰山の卒業は来年に延びそうです。

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