2018年
今年も義父の介護で山にはなかなか行けません。そのような中でも昨年豪雨で登れなかった月山に行ってきました。
月山 (2018年7月20日〜21日)
オゼコウホネは尾瀬の名前が付いていますが尾瀬の固有種ではなく、月山や北海道などにも分布します。尾瀬では個体数が激減しており、2014年に行った時には広い尾瀬ヶ原を一日歩いて、たった1輪見かけただけでした。尾瀬ではヒツジグサとの生存競争の影響もあるようです。尾瀬では望遠レンズを使って強引に撮ったので、ゆっくり見たいと思って、昨年も月山に出かけたのですが、庄内地方が集中豪雨で姥沢から月山を越えて弥陀ヶ原湿原に行くことは出来ませんでした。そこで今年は再挑戦です。
この年は7月から全国的に猛暑で、列車を降りた鶴岡も猛烈な暑さです。 月山八合目もこの高度での気温とは思えません。宿の御田原参籠所は登山道を10分ほど登った月山中之宮の所にありました。今日のうちに山頂に行こうかと思ったのですが、余りにも暑いので明朝の涼しい時間帯に登ることにして、弥陀ヶ原湿原にオゼコウホネを撮りに行きました。湿原には沢山のトンボが飛んでいました。オゼコウホネが咲く池塘は散策路から分岐した木道の終点にありました。小さな池塘に20個位花が咲いていました。今回も三脚を立て500mm相当の望遠ズームを使って40分ほど撮影しました。オゼコウホネにトンボが停まった写真が撮れました。この間に2人が訪れただけでした。この池塘の先に大きな池塘があり、それこそ無数のオゼコウホネが咲いており、こちらがコウホネの池のようですが、木道が封鎖されていて近づくことが出来ませんので望遠で撮影しました。宿泊客は行者さんが3人と一般客は私の他は1人だけです。夕食は山菜ばかりで肉や魚などは全く無く、蛋白質は味噌だけでした。
朝は流石に涼しいです。4時からお祓いなどが始まりました。今日は鳥海山が良く見えます。御来光を撮影しました。三脚などの重量物を預けて参籠所を出る頃には晴れて気温も上がってきましたが、風があるので昨日よりはましです。上り始めて暫くすると曇り出しました。1時間で九合目の仏生池小屋を通過しました。ここから風が強くなりガスも出始めました。ミヤマウスユキソウを見掛けたのでカメラを出しました。この間に行者の団体に抜かれましたが、結構健脚な集団でなかなか追い抜けません。行者返しという急な箇所があり、ここで文字通り行者一行が渋滞して先に進めません。ここを越えたところで一行が休息している間に追い抜きました。ガスが酷くて全く周囲の山が見えないし風が非常に強くなりました。瞬間的には台風並みの強風が吹いて女性の登山者が吹き飛ばされました。強風に何度も蹌踉めきました。頂上付近はミヤマウスユキソウが多いです。アオノツガザクラはかなり純粋種のようです。ガスの中を月山神社本宮に到着しました。お祓い料を払ってお祓いを受けお守りを頂き、山頂の本宮をお参りします。お賽銭をあげ御神酒も頂きました。後は下るだけです。ガスの中に雨粒が混じるようになりましたが心配はなさそうです。九合目からは疲れたのか少しペースが落ちましたが、下りも2時間で八合目の参籠所に着きました。預けた荷物を受け取り、荷造りをしようとしたら、リュックのポケットが破れ始めていました。月山中之宮でも本日無事登山出来たことを感謝してお賽銭をあげ、参籠所で缶ビールを飲んで少し休んで八合目の駐車場に下りました。
戻って来た鶴岡市内も暑いです。帰りの特急列車の車窓から日本海に沈む夕日を見ました。今日は一日の最初と最後を見たことになります。帰りの電車の車内で登山靴の底が剥がれ始めていることに気付きましたく。これで良く無事に山が歩けたものです。リュックも登山靴もどちらも長く使ってきたので傷みが出たようです。
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