2015年
今年の最初の登山は北陸新幹線が開業したので雨飾山にキバナノアツモリソウを見に行く予定でしたが、梅雨前線が日本海側に停滞していたので、入笠山に変更しました。
最初に躓いたら、6月は風邪をひいてしまいました。年のせいか咳が止まらず長引いてしまい、折角宅配便で宿宛てに荷物を送ったのに夕張岳登山を断念することになりました。
7月下旬にようやく治まったので体力回復を兼ねて尾瀬に行き、秋口には大雪山に行きましたが、天気には恵まれませんでした。
大雪山 (2015年9月12日)
今年は昨年のリベンジで黒岳から北海岳、白雲岳を歩き、銀泉台に下る予定です。旭川地方の降水確率は80%だったのですが、曇りで時々日が差し雨は降りませんでした。昨年と同じ「特別快速きたみ」で層雲峡に向かいます。天気は予報に反して崩れず、車窓からは大雪山系が良く見えました。ユースホステルは昨年と違って空いており、8人部屋のお客は3人だけでした。他の部屋もお客は少ないようで夕食時の食堂は寂しいです。
センコーマートに朝食のおにぎりを買いに行くときは曇りでした。今年から、センコーマートの開店時間は5時になっていました。朝食を済ませてロープウェイ駅に向かう時から天気は下り坂です。ロープウェイを待つ間に降り出し、上昇中に本降りになりました。車内で雨具を着込みました。昼間だけ降るという天気予報を信じて登り始めました。時々晴れ間も出て期待を持たせます。黒岳山頂は猛烈な風雨で、風に向かって歩くのが困難なほどです。ガスで何も見えません。足元のウラシマツツジが紅葉しているだけに恨めしいです。諦めて下山しました。「明日はもう少し天候が回復する予報なので、明日の朝一番に再トライすれば、北海岳くらいは往復しても帰りの飛行機には間に合う筈だ。」とか、「今日はこれから高原温泉まで紅葉見物に行こうか。」などと考えながら下りのリフトに乗りました。10時半には宿に戻りました。
迂闊でしたが銀泉台行きのシャトルバスは今日から運行開始ですが、高原温泉行きは9月19日からということに気付きました。今日は滝見物でしか時間が潰せません。宿のパソコン(なんとWin XP)でウェザーニュースなどの天気予報を観ると、明日は台風崩れの低気圧が北海道を横切るので降水確率80%の予報に変わっていました。逆に今日はこれから天気が回復し、夕方は晴れるようです。昼過ぎには晴れ間も出てきたので今日のうちに再トライすることにしました。ロープウェイを待つ間に再び降り出しました。登り始めるが雨脚は朝よりも強いです。ウェザーニュースに騙されたと思いましたが、黒岳山頂の風は強風程度には弱まっていました。雨も少し弱まり時々紅葉した山並みがガスの切れ間に見えました。黒岳石室方面に歩き出しました。ガスや雨雲が切れると紅葉した烏帽子岳が現れました。黒岳周辺でこれだけ紅葉しているのならば、御鉢平の方は更に素晴らしい紅葉だろうと思いました。雨でレンズが濡れるので、合羽の下でカメラのレンズを拭いて、ガスが晴れたらカメラを出して写真を撮ります。黒岳石室付近まで行きましたが風雨が弱まる気配はなく、むしろ強まるようなので黒岳に戻りました。黒岳を越すと風雨は治まりました。後は淡々と下るだけです。16:00のロープウェイには乗り遅れたので、次を待つ間にストーブで衣類等を乾かしましたが雨でびしょびしょでした。古くなったせいか登山靴にも雨が浸みるようになりました。
尾瀬 (2015年7月26日〜7月27日)
今年は風邪のおかげで夕張岳を棒に振ってしまいました。久し振りにジョギングをするもかなりのペースダウンです。そこで体力回復目的で近場の尾瀬に行くことにしました。ニッコウキスゲの花期には少し遅いですが、標高の高い尾瀬沼ならまだ間に合うかもしれません。
沼田からのバスには尾瀬に行く人が10名ほど乗りました。夏休みに入ったので尾瀬はもう少し混んでいるかと思ったのですが意外と人が少ないです。鳩待峠からは早めに歩き47分で 山ノ鼻に着きました。晴れて尾瀬も猛暑です。尾瀬ヶ原のニッコウキスゲは最初から期待はしていなかったのですが、花の端境期で湿原には花が殆ど咲いていません。尾瀬ヶ原だと湿原の北部の方がニッコウキスゲは多いらしいのですが、牛首付近から北部を見渡しても緑一色なので、竜宮小屋に向かいました。池塘の中にはヒツジグサが咲き始めていました。昨年オゼコウホネを見た池塘では、今年はその姿を全く見掛けません。足元を見れば、トキソウやモウセンゴケなどの小さな花が湿原の叢の中に咲いています。竜宮小屋の前でサギスゲの群落を見掛けました。福島県に入るとキンコウカが目立つようになりました。見晴には何軒も山小屋があるのですが、生ビールが安かった檜枝岐小屋で生ビールと冷やし中華の昼食です。赤田代の元湯山荘に泊まりました。泊まった部屋の名前は「至仏」で、窓先にツバメの巣があり、蒲団に寝転がって巣に餌を運ぶ親鳥を眺めているうちに寝てしまいました。
早朝4時過ぎに山荘の外に出ました。早朝の湿原に朝霧が立ち込み始めたところです。最初は山の端は見えていたのですが、段々霧が濃くなり5時過ぎにはすっかり見えなくなりました。朝食を済ませ、暑くならないうちに出発しました。見晴に着く頃には霧は晴れて来ました。段小屋坂を尾瀬沼方面に登ります。暑いのですが樹林帯なので助かります。沼尻で一休みして大江湿原に行きました。この付近にだけニッコウキスゲの群落が見られましたが、花期は若干過ぎたようです。昔の尾瀬の写真には一面のニッコウキスゲの大群落が写ったものを良く見掛けたものですが、近年は鹿の食害の影響で昔と比べてかなり少なくなっています。大江湿原から沼山峠を越えて沼山峠休憩所に着きました。
沼山峠休憩所の衛星公衆電話はなくなっていましたが、ドコモが繋がるようになっていました。路線バスに2時間揺られて会津高原尾瀬口駅に行き、区間快速列車で帰りました。
この区間快速の浅草までの所要時間は、2005年は約3時間、2008年は約4時間でしたが、今年は3時間半でした。
入笠山 (2015年6月13日)
富士見駅で列車を降りると晴れて結構蒸し暑い天気です。タクシーで沢入の登山口に向かいました。駐車場にはそこそこ車が駐まっています。登り始めると直ぐに大量の汗をかきました。途中ですれ違う人は殆どいません。途中でゆっくり歩いている中高年の団体を追い抜き、45分で入笠湿原に着きました。この湿原にはゴンドラで直接来られるので大変な人出です。マナスル山荘前の開けた斜面はクリンソウやレンゲツツジが盛りです。脇道を抜けて入笠山の山頂を目指します。途中で岩場コースと迂回コースに分かれ岩場コースを進みましたが、大した岩場ではありません。山頂からは八ヶ岳と南アの鋸岳と千丈岳が見えました。大変な人出で山頂の標識をバックに記念写真も撮れません。直ぐに下山しました。山彦荘で缶ビールとざる蕎麦の昼食です。小屋の近くの柵で囲まれた場所にキバナノアツモリソウとカマナシホテイアツモリソウが咲いていましたが、自生しているものを保護しているのかというと少し疑問です。湿原を歩きましたが、キバナノアツモリソウは全く見掛けませんでした。湿原の日本スズランはもう終わりでした。ゴンドラ駅近くの「入笠すずらん山野草公園」には、組織培養の苗から育てたカマナシホテイアツモリソウが沢山咲いていいました。公園の前にはスズランも群生していましたが、これは栽培されたドイツスズランでした。帰りはゴンドラで下り、タクシーを呼んで富士見駅に行きました。
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